教員の自己紹介
道満治彦(どうまん はるひこ)
所属 | 神奈川大学経済学部現代ビジネス学科准教授 |
出身 | 岡山県岡山市出身 |
専門分野 | ヨーロッパ経済論(特にEUの環境・エネルギー政策)、比較政治経済学、環境政策論 |
担当科目 | ヨーロッパ経済論Ⅰ・Ⅱ、FYS、経済ゼミナールⅠ・Ⅱ・Ⅲ |
研究対象 | EU・日本・北米の環境エネルギー政策、環境政策と企業 |
主要業績 | 「グリーンディールの前提としての再エネ政策―優先規定の変遷から見る日本への示唆―」(蓮見雄・高屋定美『欧州グリーンディールとEU経済の復興』文眞堂、2023年)、「気候危機時代における環境政策と企業-気候中立とコロナ後のグリーン・リカバリーに向けて-」(比較経営研究45号、2021年)、「日本における再生可能エネルギーの「優先接続」論争の論理的帰結 -EU指令および日本における政策決定過程からの示唆-」(経済貿易研究:研究所年報47号、2021年)、「EUにおける再生可能エネルギーの「優先接続」の発達 ―2001年および2009年再生可能エネルギー指令における“Priority Access”“Priority Connection”の概念を巡って」(日本EU学会年報39号、2019年)など |
その他 | 2023年度より平塚市環境審議会の委員や岡山県学生寮の評議員も務めています。趣味は週末のサッカー観戦。 |
大学院時代は、大学で各国の環境・エネルギー政策の研究しながら、実際の実務(環境エネルギー政策研究所という環境NGOでの活動や、国会議員の超党派議員連盟の支援)もしていました。
2020年度に神奈川大学経済学部に着任しました。2023年3月には初めてのゼミ生が卒業を迎えました。
もう少し詳しめに知りたい方は下記をご覧ください。
1. 個人のホームページ(Haruhiko Dohman‘s Website)
詳細なプロフィールはこちらに記載しています。
2. 近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校 OB・OG紹介「道満治彦さん(平成18年度卒)を紹介します! 」
前任校の時代に、母校(高校)から受けたインタビュー記事です。記事は高校生向けですが、参考になると思います。
3. 神大の先生
本学の「神大の先生」のインタビュー記事です。
ゼミナールの紹介
①研究内容
本ゼミナールでは、先進国各国の経済や政策、政治・社会を学びます。その中でも、EU(欧州連合)を中心に学んでいきます。EUや他国の経済・諸政策を学ぶことは、現在の日本の経済や社会制度をとらえる視点として重要になります。
EU経済の中でも、欧州グリーンディールの内容の理解に力点を置きます。欧州グリーンディールは、環境政策としての側面だけでなく、産業・金融・エネルギー・農業・貿易・交通・労働・地域間格差の是正など、多岐の分野に渡る政策です。欧州グリーンディールは、2020年以降のコロナ禍、さらには2022年以降のロシア・ウクライナ危機の影響で、その政策が持つ役割も大きく変化しました。欧州グリーンディールの内容を理解することは、EU加盟国やヨーロッパ諸国だけでなく、米国や中国、日本を含む世界経済の動向を知るベンチマークとなり得ます。
例えば、こんなテーマを扱います
- 財・サービス・人・資本の自由移動、統一通貨ユーロ、農業・通商・産業・環境・エネルギー等の分野におけるEUの諸政策
- 最近のヨーロッパの経済・社会問題(英国のEU離脱問題(BREXIT)、ポピュリズムの台頭、欧州グリーンディールやデジタル単一市場等のコロナ禍への対応など)
- EU・ヨーロッパ以外にも、北米や日本の経済政策や公共政策・・・など
経済ゼミナールⅠ
- 経済ゼミナールⅠでは、入門テキストを使ってEU経済の基礎を学びます。また、必要に応じて日本経済・世界経済に関する時事問題についても幅広く扱います。
- 授業で実施する内容(予定):①新聞レポート ②入門テキスト(本田雅子・山本いづみ(2022)『EU経済入門〔第2版〕』文眞堂)の輪読
経済ゼミナールⅡa・Ⅱb
- 経済ゼミナールⅡa・Ⅱbでは、EU経済に関する基本的な文献を輪読し、欧州グリーンディールをはじめとするEUの経済政策や環境政策についての理解を深めます。また、必要に応じて日本経済・世界経済に関する時事問題についても幅広く扱います。
- 輪読以外にも、日本国際経済学会の学生研究報告会等で研究報告を行います。それに向けて、グループで論文執筆や報告準備を進めます。
経済ゼミナールⅢa・Ⅲb
- 経済ゼミナールⅢa・Ⅲbでは、各自の問題意識をもとに、卒業論文執筆に取り組みます。
②指導方針
- 経済ゼミナールⅠおよび経済ゼミナールⅡa・bでは、輪読および新聞レポートを行います。担当者を決め、報告をし、ディスカッションを行います。報告者以外も該当範囲を読んで来ることが必須です。また経済ゼミナールⅡa・bでは、日本国際経済学会関東支部主催の学生研究報告会等の報告会への参加に向けて、グループで研究テーマを設定して、研究論文の執筆や報告準備を行います。
- 基本的にはゼミ生の主体性を重視します。ゼミ合宿や合同ゼミ、ゲスト講義、EUセミナー等は実施/参加するかもしれません。2023年度は、立教大学の蓮見ゼミと交流ゼミを実施し、日本国際経済学会関東支部第1回学生研究報告会で研究報告を行いました。
- 成績評価は、ゼミナールへの貢献度(報告内容、議論・グループワークへの参加、課題への取り組みなど)で評価します。ゼミナールという科目の性格上、特段の事情がない限り欠席は認められません。加えて、輪読やグループワークに参加せずに他の履修者に迷惑をかけるなど、ゼミナールへの参加度が著しく欠ける場合は、面談を行った上で成績評価において「不可」とすることがあります。
- なお、本ゼミナールへの応募に当たっては、ゼミナールの内容の性格上、国際経済系や国際ビジネス系の科目を履修中である方が望ましいです。
③教科書・参考書
下記を輪読用書籍(ゼミ書)の候補として考えています。ゼミ書は履習者と相談の上、決定します。
経済ゼミナールⅠ(2023年度使用)
経済ゼミナールⅡa(2024年度使用)
その他のゼミ書候補
- 蓮見雄・高屋定美(2021)『沈まぬユーロ-多極化時代における20年目の挑戦』文眞堂
- 高橋洋(2021)『エネルギー転換の国際政治経済学』日本評論社
- 池本修一・田中宏(2022)『脱炭素・脱ロシア時代のEV戦略』文眞堂
- 小島健(2016)『知識ゼロからのユーロ入門』幻冬舎
- 井上淳(2020)『はじめて学ぶEU-歴史・制度・政策-』法律文化社
- 鷲江義勝(2020)『EU:欧州統合の現在[第4版]』 など
④選考方法
(1)小レポート、(2)簡単なエントリーシート、(3)面接(Zoom)で選考します。
⑤経済ゼミナールⅠの時間帯
今年度の経済ゼミナールⅠは月曜5時限目です。来年度の経済ゼミナールⅡの時間帯は未定です。
選考日程
<第1次選考>
内容 | 日程 |
説明会 | YouTube、5/8(水)12:40-、5/17(金)12:40- |
ウェブステでの申し込み | 5/18(土)締切 |
課題レポートの提出 | 5/21(火)17:00締切 |
Zoomによる面接 | 6/4(火)(もしくは6/5(水))の午後 (※6/5(水)は予備日) |
結果発表 | 6/8(土)にBOXで発表予定 |
<第2次選考>
内容 | 日程 |
説明会 | YouTube、6/19(水)12:40- |
ウェブステでの申し込み | 6/21(金)締切 |
課題レポートの提出 | 6/21(金)17:00締切 |
Zoomによる面接 | 7/2(火)(もしくは7/3(水))の午後 (※7/3(水)は予備日) |
結果発表 | 7/6(土)にBOXで発表予定 |
<第3次選考>
内容 | 日程 |
説明会 | YouTube、7/10(水)12:40- |
課題レポートの提出 | 7/13(土)18:00締切 |
Zoomによる面接 | 7/15(月・祝)夕方もしくは7/16(火)午後 (※7/17(水)夜は予備日) |
結果発表 | BOXで発表予定 |
小レポートのテーマの公表
小レポートのテーマ
下記のテーマについて、2000~2500字程度で書きなさい。
「あなたが関心を持っている世界経済(または日本経済)の問題とその解決策」
注意事項
- 小レポートの提出は、Formsから所定の期日までに提出すること。なお、Formsで提出する際にはMicrosoft365にJindaiメールでログインをお願いします。
- 小レポートは体裁や引用・参考・脚注のルール、参考文献リストの提示などの決まりを守ること。
(盗用・剽窃、他人のレポートのコピペ、自分の力でやっていないと見受けられるレポートは選考対象外になるので、注意してください。) - ChatGPT等の生成系AIは、必要に応じて活用してもよいが、なぜ利用したのか、どう利用したのか、どう検証したのかを示すこと。